ビーバー村、一押し土産

チナ温泉のアクティビティの中に、『ビーバー村遊覧飛行』というツアーがあり、それに参加すると道路すらないアラスカのど真ん中に位置するアラスカの先住民が住む小さな村に足を踏み入れることができます。
そこでは、日本で暮らす私たちの想像を絶するような豊かでのんびりとした生活が繰り広げられています。人間同士の競争が盛んな都会の物質的豊かさとは違い、自然の恵みを謙虚な気持ちで頂きながらそれによって生かされていることを知る精神的な豊かさです。

ビーバー村の住人のあいさんはそのような豊かさを身にまとっている方です。
数年前にアサバスカン・インディアンのクリフさんと結婚して、日本からビーバー村に移住して来られました。
あいさんは狩りに出て大型ヘラジカを仕留めてしまうほど勇敢な女性ですが、同時に手先も器用で、その仕留めた獲物から毛皮を剥ぎ取りビーバー村の伝統工芸品を作ってしまいます。
移住してから数年間毎日ビーバー村のおばあさんのお家に行って、この伝統工芸品を作る技術を受け継いだそうです。一朝一夕には習得することのできない高度な技術と日本人ならではの注意深さで、どの作品も丁寧に仕上がっています。

作品は毎回変わり、売り切れになってしまうこともあります。あいさんの作品に魅せられ、手袋を買いに来るためだけに今月末アラスカに再訪される日本人の方もいらっしゃいます。
私もアラスカのお土産はビーバー村で買うことに決めています。

オオヤマネコ(リンクス)の毛皮で作った手袋

お土産コーナー。
キングサーモンの手作り缶詰。

ユーコン川の畔にあるスモークハウス(冬季は冷凍庫になる)

アラスカの味を持って帰るなら、キングサーモンの手作り缶詰がもってこいです。
一番下の写真の真ん中にある大きな魚が、キングサーモンです。アラスカの大河、ユーコン川で獲れたキングサーモンが新鮮なまま缶詰に保存されています。風味が豊かで栄養満点です。

帰国の際に、肉製品は持ち込みが制限されていますが魚については問題ないそうです。というのも、陸は海で隔たれている一方、海はどこまでも繋がっているからです。

アラスカの豊さを少しでも日本に持ち帰って、家族や友人と分け合いたいです。SY

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