オーロラ豆知識② ~オーロラの発達

前回のブログでは、オーロラの季節と、オーロラの出やすい時間帯をご案内させて頂きましたが、今回は、オーロラの発達について、ご案内させて頂こうと思います。


1.出始め

チナ温泉リゾートで見られる殆どのオーロラは、最初、空の北の方から出てきます。北の空に、東西に架かる橋のように、ぼ~っと白い雲の様に見えてきます。
残念ながら、肉眼では、よく写真で見られるような緑にはあまり見えず、白い雲のように見えるので、初めて見る方は見過ごしてしまう可能性もあります。

カメラのレンズの方が、色の識別に長けているらしく、デジタルカメラで撮影すると、緑に見えるので、そこで初めてオーロラであることが分かることも多いのです。
下の写真も、肉眼では白い雲のようだったに違いありません。



2.出始めからブレークアップ(崩壊現象・爆発)までの時間と予兆

上記のような出始めの状態から、オーロラ観光の宣伝に使われるような、色とりどりで、形もカーテン上だったり渦巻だったり、素早く形を変えたり、地面まで届くように光が伸びたりする、ブレークアップ(崩壊現象)が起こるまでの時間は、その時々で全く異なります。

白い雲の状態が、1時間以上続いて、そのまま終わってしまうこともあります。出て来たなと思ったら、ものの数分でブレークアップの予兆が見えてきたり、1時間後に予兆が始まり、その数分後にブレークアップが起こったりと、全く予想できません。

但し、ブレークアップする前には、下記のような「予兆」があります。(予兆が見えたからと言って、必ずしも物凄いブレークアップが起こるという訳ではないのですが・・・)

≫ それまで全く動きのない光だったのが、ゆらゆら動いてくる。
≫ 横に伸びる白い雲だけだったのが、すっと立てに線が入ってくる。
≫ 一本だった横線が、2本、3本と増えてくる。
≫ その他、それまでと違う動きや形を見せ始める。


3.予兆からブレークアップ、そしてブレークアップしている時間の長さ

「予兆」が見えてから、ブレークアップするまでの時間も、その時々でまちまちなのが、オーロラの悩ましいところです。予兆から、すぐに凄い速さで動き始めて色とりどりになる場合もあると思えば、予兆のようなもので終わってしまったり、予兆があってから1時間くらいして、ブレークアップが起こったり、、毎回毎回パターンが違います。

また、ブレークアップしている時間の長さも毎回違います。5分くらいで終わってしまう時もあれば、20分、30分と続く場合もあります。また、一回ブレークアップして、オーロラ自体が消えてしまっても、また同じ晩の数時間後に出現してブレークアップする、という場合もあります。一晩中、ゆらゆらと出続けて、たまにブレークアップ、というパターンもあります。

おまけ:
オーロラは、太陽活動や太陽風、地球そして太陽磁場などに影響されて、出たり出なかったり、うっすらで終わってしまったり、そこそこ綺麗に見えたり、物凄いブレークアップになったりするのですが、どれも全てオーロラです。

チナ温泉リゾートの日本語ページには、オーロラが観測された時間や、その時のオーロラがどの程度活発だったのかを記録している「オーロラ観測カレンダー」があります。一晩中オーロラを見張っているスタッフは居ないので、必ずしも、毎日の正確な情報ではないかもしれませんが、ある程度、オーロラがどんな感じで出ているのか、参考になれば幸いです!

オーロラ観測カレンダー

最後に、オーロラブレークアップの写真を2枚ほど。(古いですが・・・)



次回の「オーロラ豆知識③」は、オーロラの待ち方「諦めない」、をお届けします♪

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