世界の車窓から ~アラスカ編~

さて、いよいよ来週から日本からのチャーター便ツアーが出発し始めます。
真冬のアラスカではありませんので、防寒具などの特別なものを用意する必要はありませんが、先月の日記でお伝えした『あったら便利なもの』を参考にしていただき、購入する必要がある方はどうぞお早めにご準備下さい!!

ちなみに、最近の気候は日中は20℃前後。朝晩は6℃前後とかなり寒暖の差が激しいです。
ここで暮らしている人間でも日中は人によって半袖か長袖かに分かれますが、朝晩は全員長袖か薄手でのものだとしても風を通さないものを着ていますので、蒸し暑い日本から来られる皆様にはとても寒く感じられるかと思いますので、ダウンやコートとまでは言いませんが、風を通さない上着は忘れずにお持ちくださいね。(お住まいの地域にもよりますが、東京近郊で例えると10月中旬から11上旬くらいの気候だとお考え下さい)

話を戻しますがツアーが間もなく出発するということで、アラスカ観光の魅力を元添乗員として少しでも皆様にお伝えしたいと思います。


今回はアラスカ鉄道編です。

過去にもインターンが鉄道については日記を更新しているとは思いますので、多少重複する部分があるかもしれませんがご了承ください。

まずは駅に到着後、出発まで時間がある場合。是非ギフトショップをのぞいてみてください。アラスカ鉄道のお土産は駅でしか買えません。しかもチャンスは乗車駅のみ。(目的地到着後はすぐに移動となる可能性大)
トイレも飲食物の購入も車内でできますので、少しでも興味のある方は時間の許す限りギフトショップをご覧くださいね。

列車が出発すると全編英語となりますが、車内では鉄道スタッフによるガイドが放送されています。出発してすぐは車内での注意事項やトイレや売店の案内がありますが、そのあとは見所や、はたまた動物が見えた時には「右手にムースが!!」なんて教えてくれます。(もちろん英語で)
何を言っているかわからなくても、何かただならぬ話し方をしていて周りの外国人をがざわついていたら注意してみましょう。彼らが向いている方向にきっと何かがあります(笑)
とは言っても、列車の旅の大半がこんな風景です。


混雑状況にもよると思いますが、空いている場合は基本的に席の移動は自由となるようです。添乗員さん又はガイドさんより指示があると思いますので、ここで移動できると言っていたからといって勝手に移動しないようにしてください。(もちろん一般車両から展望車両には移動できません)

もし仮に満席で席の移動ができない場合でも、車内を自由に移動することは可能です。
恐らくガイドさんからもご案内があるかと思いますが、一般車両にも展望車両のような座席があります。

ドームシーティングと呼ばれるこの席は基本的にどなたでも座ることができます。とは言っても車両の一部分が二階建てになっているだけなので、座席数はかなり少ないです。


ここからはこんな感じで景色を楽しむことができます。

やはり数少ない展望座席なので、混雑状況によってはなかなか席に着けないこともあるかもしれません。なのでドームシーティングの入り口にはこんな注意書きの看板があります。


なんとなく書いてあることがわかるかと思いますが、要するに他のお客様の為にも利用は20分まででお願いしますと書いてあります。

僕がアラスカ鉄道を利用した日はガラガラだった為、景色も見ずにしゃべっている方や、この席で眠ってしまっている子供もいました(笑)

もちろんこの席も見晴らしが良いので是非足を運んでいただきたいのですが、個人的におススメなのが車両間のデッキ部分。この部分は新幹線と違って室内ではなく外です。なので安全には十分注意していただきたいのですが、身を乗り出すことができますので写真も座席の窓越しから撮るよりもこのようにダイナミックな写真を撮ることができます。



写真に撮らなくても、直接風にあたることができるのでここに立って景色を眺めるのが最高に気持ちが良いので、天気が良ければ是非お試しください。ただし、ドームシーティングよりも数が少ないのでお気を付けください。


景色に関してですが、個人的にはデナリ周辺以外はあまり面白くありません(笑) これに関してはアラスカの自然や景色に慣れてしまっているのであまり感動しないというのもありますので、初めてアラスカに来た方にとっては新鮮かとは思いますが、道中はとにかくデナリ周辺以外は木ばっかりです。


正直、アンカレッジからデナリ国立公園までは約7時間半の旅。列車に乗るまでは、いくら景色が良いとは聞いていても、長すぎるだろうと思っていました。しかし実際に乗ってみると、多少同じ景色が続くとはいえ、車内を探検してみたり、食堂車で食事をしたり、デナリ国立公園到着までのおよそ1時間半写真を撮りまくっていたりしたら、意外とあっという間の到着でした。


アラスカ旅行の代名詞のアラスカ鉄道。ただの移動手段だと考えずに、しっかりと楽しんで満喫してくださいね!!

R,I

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