プラスチックを油に変える!~チナ温泉でのリサイクル活動


現在、チナ温泉リゾートではリサイクルの新たな取り組みとして、プラスチックを油に変える活動を行っています!

ここで、先ずプラスチックの問題について、、、

プラスチック汚染
プラスチックはあらゆる用途に使われ、とても便利な反面、ゴミとなった時点で地球上に重大な問題を残していきます。
プラスチックは有機・微生物分解せず、土に戻りません。
燃やしてしまうと、ダイオキシンや、その他の有毒ガスを発生したり、また1kgのプラスチックは3kgのCO2に化けてしまい、ますます地球温暖化に拍車をかけることになります。
世界中の海には、島になりそうな程のプラスチックが漂流しているとも聞きます。

これは問題です!
そこで登場するのが、、、

プラスチック油化装置
チナ温泉では、既にガラス・アルミ・紙・プラスチックなどを分別しリサイクルしています。
紙やダンボールなどはウッド・チップなどと加工し、バイオマス燃料にします。

プラスチックはもともと石油からつくられているので、廃プラを石油に戻して利用する・・・というものです。
ゴミをなくしてCO2を削減し、再生可能エネルギーとしてプラスチック・ゴミを利用します。

写真はアクティビティ・センター内に設置し、お客様へのデモとして稼動させている日本製プラスチック油化装置です。


内部は釜となっていて、その中に廃プラスチックを入れていきます。
そのプラスチックを釜の中で溶かし液化します。
そして約420度の温度でガス化していきます。


石油の誕生
ガス化されたプラスチックは、水槽タンク(水道水)にて冷却・凝縮させて、石油に戻します。(水の上に浮いている土色の液体が石油です。)


1kgのプラスチックから、約1リットルの石油が取れます。


ガソリン・灯油・経由・重油
戻した石油は「混合油」で揮発性があり、そのままジェット・ヒーターやボイラー、焼却炉などの燃料として使えます。
また、この混合油を更に蒸留し、ガソリン・灯油・経由・重油とわけて、車やトラック、重機や発電機、その他ヒーターの燃料として利用されます。



世の中には、使い捨てプラスチックが山ほどあります。
殆どの場合、リサイクルされずに焼却されたり、埋め立てられたりしています。
豊かな国であればあるほど、豊かな生活であればあるほど、このプラスチックが大量に廃棄されていきます。
これはアメリカだけではなく、日本も例外ではありません。


〝未来の油田” - プラスチック油田
写真はリゾートの宿泊客や従業員により集められてくるプラスチックの山です。


何もかもが、機能しなくなったり、または機能していても古くなったり必要がなくなると、「ゴミ」・・・として捨てられていきます。

Reduce, Reuse, Recycle & Renewable Energy

これらプラスチックは決してゴミではありません。
これらは貴重な油田です!


アクティビティー・センター内にて、プラスチック油化装置のデモを行っています。
ご宿泊のお客様も、どうぞゴミの分別にご協力下さいませ。

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