白樺シロップをご存じですか?
それは、ある一時期に白樺から採れる樹液を煮詰めて作ったものです。
厳冬期の12月~2月
ここチナ温泉は-40度くらいまで気温が下がる凍てつく世界。
白樺の木は、わが身が凍りつかぬよう
身体中の水分を外に出し、越冬します。
そして雪解けを迎える4月中旬以降
乾いたスポンジが水を吸い込むように
一気に水分を吸い上げます。
それは1年間でほんの1週間ほどのわずかな期間。
そのタイミングを狙って、樹木に穴を開けると、
ピトッ・・・ピトッ・・・と雫が落ちてきます。
採取してみると、1日に500mlほど採れました。
飲んでみると甘さは感じず、
少し木の香りを含んだ水でした。
白樺シロップにするには
これを2ℓ ほど採り、弱火で6時間煮詰めるという
途方もない手間がかかる上、
できる量は200mlほどと
なんとも割に合いません。
ただ飲むというのもなんなので、
日本より持参した茶器で
粋に一服と洒落こんでみました。
S-Life
コメント
コメントを投稿