エネルギーフェアの続き

8月14日に行われたエネルギーフェアの模様の続きをお届けします。
チナ温泉は、アラスカの豊富な資源を有効活用し地熱発電により再生可能エネルギーを生み出し、あらゆる面でできる限り自給自足をすることで地球に優しい持続可能なリゾートを作り上げることを一つの目標にしています。冬には外の気温がマイナス40度にもなるチナ温泉ですが、室内は半袖で過ごせるほど快適です。なぜなら、熱い温泉水がパイプを通って施設を暖めながら巡り、その上自家発電で電気ヒーターをフル稼働させることもできるからです。



アラスカの奥地に位置するチナ温泉では大自然を存分に楽しむことができ、それと同時に都市部並みの便利な生活が送れます。その特殊さはアラスカでも多くの人々に注目されていて、年に一度開かれるエネルギーフェアには毎年たくさんの方々がいらっしゃいます。エネルギーフェアでは、政治家やアラスカ大学フェアバンクス校の教授など各界の専門家が、どうやって持続可能なコミュニティを作っていくのかということなどを講義していました。

今回私が注目したのは、テスラコイルという雷を発生させる変圧器で音楽を奏でるという実験のパフォーマンスです。初めて見て聞いてびっくり!これが本当のエレクトロニックミュージックだと言っても過言ではありません。
スピーカーも何も使っていません。発生させた雷の周波の違いから、音楽の高低差を演出しています。雷の発生するジリジリという音の音量はとても大きくて耳を塞ぎながら聞いている人もいました。今回のショーでは、スターウォ-ズのテーマ曲、スーパーマリオのテーマ曲、懐メロのTake on meなどが演奏されていました。どれもテスラコイルの音によく調和していて、お客さんからも「これはスゴい!」と大好評でした。テスラコイルは、電線を使わずに送電できるという特徴があります。気になるのはその実用化ですが、今のところは雷による音楽の演奏を続け、科学の不思議や面白さを発信していくことにとどまるそうです。まだ実験段階ですが、いつかアクティビティにもテスラコイルを導入して星空やオーロラとの共演を実現させたり、より多くの人に楽しんでもらえたらいいと思います。
私自身もこの演奏に大変感動して、思わず新曲のリクエストまで出してしまいました。今話題のポケモンの主題歌や挿入曲を演奏してもらったら面白いと思います。
この他にも、教育や発想の転換を目的としたエネルギーの展示がありました。SY


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