The sun has returned.

数か月ぶりに、太陽が顔を出してくれました!(^^)/

おてんとさまー

チナ温泉およびフェアバンクスは、北極圏より南に位置します。
ですので、1年を通じて、太陽が地平線からまったく出ない日、というのはありません。
逆に、夏の太陽がまったく沈まない白夜も、実は、ありません。


しかし、チナ温泉は、山に囲まれた平地にあります。
そのため、冬至の前後、2か月くらいは、午前11時から3時くらいまで、明るくなりこそすれ、陽が射しません。


今回は、冬のお天道さまが、アラスカではどれだけ待ち望まれているか、という、よもやま話をおひとつ。



「アラスカ!?わあ寒そう!!」∑(゚Д゚)
と、いうのが、ごく一般の方々の「アラスカ」のイメージだと思います。
確かに、冬は摂氏マイナス20度以下が当たり前、と聞けば、それ以外のイメージが浮かびそうにありませんが・・・


ところがどっこい、冬は極端に乾燥しているため、乾燥した空気が、実は、寒さを体感させにくくしてくれます。
例えるなら、「髪の毛がパリパリに凍るし、鼻とのどを覆わないと、空気が冷たすぎて鼻の奥が痛くなるけど、毛糸の帽子とネックウォーマーがあれば大丈夫」という感じ。
摂氏マイナス20度であろうと、そういう、「防げちゃう」寒さなんです。
(う〜ん伝わるかな、これ・・・)


フェアバンクスは内陸にあり、乾燥しているため、降雪量も年間で30〜40cmくらいです。
さらに、チナ温泉は、先述の通り、山に囲まれているため、強風が吹くことはほとんどありません。
いわゆる、「豪雪に閉ざされる冬」とか、「凍てつく風にしばれる寒さ」では無いのです。


アラスカの冬で辛いのは、「寒さ」よりもむしろ、「暗さ」です。
冬至には、日照が4時間弱まで短くなります。
午前11時くらいにようやく明るくなったと思ったら、午後3時にはもう暗くなります。
例えるなら、ハッと起きて、目覚まし時計を見ると、針は6時を指している。
あれ?午前なの?午後なの?いつ外を見ても暗いよ!?という毎日が4か月ほど続くと思って下さい。


すると、どういう事が起こるか。
・朝、すっきり目覚めにくくなります
・いつでも暗いので、時刻を問わず、眠くなります
・睡眠リズムが崩れます
・過眠症、もしくは不眠症になります
・極端な寒さも手伝って、外に出て活動するのがおっくうになります
・一人で家に閉じこもりがちになります
・だるさ、落ち込み、不安など、様々な心身の不調が出てきます
これがいわゆる、「冬季うつ」というやつです。


アラスカ州の自殺率が高いのも、アルコール依存症の問題が深刻であるのも、一説には、この長期間にわたる冬の暗さが一因であると言われています。


アラスカの冬は10〜2月。
3月の半ばには、陽がうんと高くなり、朝の8時から夜の7時くらいまで明るくなります。
気温も上がり、雪が溶け始めます。春の訪れです。
それは、「長い長い夜が明けた!世界が変わった!!」と、思えるほどの変わり様です。


だから、この、山の稜線から、今は辛うじてお顔を出してくれるお天道さまが、どれほど私たちをホッとさせるか・・・おわかりいただけますか?


「ああ、もうすぐ、冬が過ぎて春が来るんだ!」ってことなんです!!(^O^)
(実際はまだまだ、ですが)


チナ温泉のリラックス効果は、冬季うつにも良いとされています。
実際に、冬季に訪れる地元のお客様も多くいらっしゃいます。
日本の皆様も、ぜひチナ温泉でリラックスしつつ、アラスカの季節のダイナミズムを感じてみて下さい!!

EF









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